農薬適正使用ナビゲーションシステム:構想および実装
農薬適正使用のための手順として,農薬使用計画作成および事前判定,さらに防除作業直前の判定と一体化した履歴記帳を提案した.この手順に基づいて,農薬適正使用を支援する農薬適正使用ナビゲーションシステムの構想と実装例を提示した.農薬ナビは,防除指針作成支援機能,農薬使用計画作成支援機能,農薬使用計画判定機能,農薬使用現場警告・履歴記帳機能から構成される.システムの利用者は,パソコンを用いて防除指針作成や農薬使用計画に必要な最新の農薬登録情報データを農薬ナビ判定サーバから取得できる.パソコンで作成した農薬使用計画は,農薬ナビ判定サーバを用いて,その適否判定を簡単に行うことができる.防除作業直前には,圃...
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Veröffentlicht in: | 農業情報研究 2005, Vol.14(3), pp.207-226 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 農薬適正使用のための手順として,農薬使用計画作成および事前判定,さらに防除作業直前の判定と一体化した履歴記帳を提案した.この手順に基づいて,農薬適正使用を支援する農薬適正使用ナビゲーションシステムの構想と実装例を提示した.農薬ナビは,防除指針作成支援機能,農薬使用計画作成支援機能,農薬使用計画判定機能,農薬使用現場警告・履歴記帳機能から構成される.システムの利用者は,パソコンを用いて防除指針作成や農薬使用計画に必要な最新の農薬登録情報データを農薬ナビ判定サーバから取得できる.パソコンで作成した農薬使用計画は,農薬ナビ判定サーバを用いて,その適否判定を簡単に行うことができる.防除作業直前には,圃場や農薬庫から携帯電話を用いて使用したい農薬の適否を簡単に判定でき,問題が無ければそのまま農薬使用履歴として記録することができる.農薬使用現場警告では,過去の農薬使用履歴と今後の農薬使用計画を考慮した2種類の判定が可能である.約450名が利用者登録を行った2004年実証試験で明らかになった課題が,本システムでは概ね解決されたことが確認された.今後の当面の課題としては,農薬使用計画作成支援機能における使用農薬単位での逐次判定・作成方式の導入,現場警告・履歴記帳機能における携帯端末システム型の導入,農薬JANコード等の農薬識別子データの整備が重要である. |
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ISSN: | 0916-9482 1881-5219 |
DOI: | 10.3173/air.14.207 |