低・未利用食品製造副産物における反すう家畜用飼料としてのタンパク質の特性評価
11種類の低・未利用製造副産物および4種類の加熱処理低・未利用製造副産物について、タンパク質画分、第一胃内乾物(DM)および粗タンパク質(CP)消失率、in viro法による下部消化管でのCP消化率をそれぞれ測定した。低・未利用製造副産物の加熱温度は60℃、80℃、100℃および130℃で6時間加熱処理した。第一胃内でのDMおよびCP消失率の測定はナイロンバック法で行い、下部消化管でのCP消化率は第一胃内で16時間培養後の残さを用いて求めた。供試試料によりタンパク質画分、第一胃内消失パターンおよびCPuの消化率に大きな違いが認められた。乾物中のCP含有率は4.8%(サツマイモ皮)から32.0%...
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Veröffentlicht in: | Nippon Sōchi Gakkaishi 2005-10, Vol.51 (3), p.281-288 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 11種類の低・未利用製造副産物および4種類の加熱処理低・未利用製造副産物について、タンパク質画分、第一胃内乾物(DM)および粗タンパク質(CP)消失率、in viro法による下部消化管でのCP消化率をそれぞれ測定した。低・未利用製造副産物の加熱温度は60℃、80℃、100℃および130℃で6時間加熱処理した。第一胃内でのDMおよびCP消失率の測定はナイロンバック法で行い、下部消化管でのCP消化率は第一胃内で16時間培養後の残さを用いて求めた。供試試料によりタンパク質画分、第一胃内消失パターンおよびCPuの消化率に大きな違いが認められた。乾物中のCP含有率は4.8%(サツマイモ皮)から32.0%(緑茶抽出粕)の範囲にあった。可溶性CP画分(A+B1画分)は2.3%から56.1%(サツマイモ皮)の範囲にあった。酸性デタージェント不溶性CP画分(C画分)は1.2%(パン屑)から37.0%(カカオ皮)の範囲にあった。有効CP分解率は44.4%(ビール粕)から73.3%(サツマイモ皮)の範囲にあった。下部消化管でのCP消化率は53.4%(烏龍茶粕)から91.2%(ビール粕)の範囲にあった。CP含有率は加熱処理による影響を受けなかったが、ビール粕やブドウ酒粕において可溶性CP画分が減少し、ビール粕、鳥龍茶粕およびブドウ酒粕において酸性デタージェント不溶性CP画分が増加した。下部消化管でのCP消化率はビール粕、緑茶抽出粕、鳥龍茶抽出粕およびブドウ酒粕を130℃で加熱した場合に有意に減少した。本研究の結果は低・未利用製造副産物の飼料利用を図る上で有用な情報になるものと考えられる。 |
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ISSN: | 0447-5933 |