ICP-AESによる魚体と飼料中カドミウム定量に及ぼすマイクロ波分解条件の影響
健全な水産食素材を創出する研究の一環として、複雑な生体成分を含む魚体試料中および配合飼料中の有害重金属Cdを正確、かつ迅速簡便に測定できる分解条件を設定することを目的とした。数種類の酸化剤を用いて、その使用量、配合割合、ならびにマイクロ波出力の違いがCd測定結果に及ぼす影響を検討した。魚の内臓では硝酸5mLと過酸化水素1mLを用い、出力プログラム1により迅速に分解することができた。しかし養魚用固形配合飼料は魚体とは構成成分がかなり違うので、硝酸は同量で良かったが過酸化水素は魚体試料の2倍量添加しないと、正しい値が得られないことが判明した。つまり飼料から魚体へ移行する重金属を測定する際に、同一条...
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Veröffentlicht in: | Toukyou Kaiyou Daigaku kenkyuu houkoku 2005-08 (1), p.41-46 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 健全な水産食素材を創出する研究の一環として、複雑な生体成分を含む魚体試料中および配合飼料中の有害重金属Cdを正確、かつ迅速簡便に測定できる分解条件を設定することを目的とした。数種類の酸化剤を用いて、その使用量、配合割合、ならびにマイクロ波出力の違いがCd測定結果に及ぼす影響を検討した。魚の内臓では硝酸5mLと過酸化水素1mLを用い、出力プログラム1により迅速に分解することができた。しかし養魚用固形配合飼料は魚体とは構成成分がかなり違うので、硝酸は同量で良かったが過酸化水素は魚体試料の2倍量添加しないと、正しい値が得られないことが判明した。つまり飼料から魚体へ移行する重金属を測定する際に、同一条件で両者の分解を行うと正しい結果が得られないが、本報で述べた条件を用いることにより解決できることが分かった。 |
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ISSN: | 1880-0912 |