ニガウリ (Momordica charantia L.) の出芽に及ぼすエセフォンの効果

ニガウリの採種直後の新種子は出芽が不揃いになる. このような種子に対するエセフォン処理の出芽促進効果を水浸漬処理, ジベレリン処理, 種子割り処理および貯蔵種子との比較で調査した. ‘青中長’の採種2週間後の無処理種子は播種8日後から出芽が始まり, その80%が出芽したのは17日後であった. 一方, エセフォン200ppmあるいは1000ppm水溶液に12時間浸した種子は, 5日後から出芽が始まり8日後には80%が出芽し, 水浸漬処理やジベレリン処理, 種子割り処理よりも出芽が促進された. また, エセフォン1000ppm水溶液に浸した種子は7か月間貯蔵した種子と同様に出芽し, その後の苗の生...

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Veröffentlicht in:Engeigaku kenkyuu 2005, Vol.4(4), pp.401-404
Hauptverfasser: 岩本, 英伸, 石田, 豊明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ニガウリの採種直後の新種子は出芽が不揃いになる. このような種子に対するエセフォン処理の出芽促進効果を水浸漬処理, ジベレリン処理, 種子割り処理および貯蔵種子との比較で調査した. ‘青中長’の採種2週間後の無処理種子は播種8日後から出芽が始まり, その80%が出芽したのは17日後であった. 一方, エセフォン200ppmあるいは1000ppm水溶液に12時間浸した種子は, 5日後から出芽が始まり8日後には80%が出芽し, 水浸漬処理やジベレリン処理, 種子割り処理よりも出芽が促進された. また, エセフォン1000ppm水溶液に浸した種子は7か月間貯蔵した種子と同様に出芽し, その後の苗の生長も正常で, 実用的効果が確かめられた. さらに, 特性の異なる5系統の新種子を供試し, エセフォン処理の同様な出芽促進効果を確かめ, ニガウリ新種子の休眠打破に及ぼすエセフォンの効果が系統特異的でないことを明らかにした.
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.4.401