苗場山ブナ天然更新試験地とそのデータベースの解説
苗場山ブナ天然更新試験地は、ブナの天然更新の手法確立を目指して1967年に設定され、長期研究のために継続的に調査が行われてきた。試験は、調査地全域(22.5ha)に150m×150mの10個の伐採区(材積に対して100%、70%、50%、30%、0%の5段階の伐採区をそれぞれ2組ずつ)を設定して行われた。伐採区の内部では、1処理あたり50m×10mの区画を1単位とする5種類の林床処理(刈り払い、刈り払い+かきおこし、除草剤、除草剤+かきおこし、および無処理)が実施された。これらの林床処理区の内部には、林床植生と実生を調査するための4m×2mのコドラート(VQ)が5個ずつ設定され、これまで18回...
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Veröffentlicht in: | Shinrin Sōgō Kenkyūjo kenkyū hōkoku 2005-03, Vol.4 (1), p.65-85 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 苗場山ブナ天然更新試験地は、ブナの天然更新の手法確立を目指して1967年に設定され、長期研究のために継続的に調査が行われてきた。試験は、調査地全域(22.5ha)に150m×150mの10個の伐採区(材積に対して100%、70%、50%、30%、0%の5段階の伐採区をそれぞれ2組ずつ)を設定して行われた。伐採区の内部では、1処理あたり50m×10mの区画を1単位とする5種類の林床処理(刈り払い、刈り払い+かきおこし、除草剤、除草剤+かきおこし、および無処理)が実施された。これらの林床処理区の内部には、林床植生と実生を調査するための4m×2mのコドラート(VQ)が5個ずつ設定され、これまで18回の調査が行われ、それらの結果がデータベース化された。また、高木については、各伐採区内の林床処理区5つを合わせた50m×50mの毎木調査のコドラート(TQ)についてデータベース化した。TQでは、伐採前の1968年に初回の毎木調査が、2002~2003年に2回目が行われた。苗場山ブナ天然更新試験地のデータベースは、2002年10月にウェブサイト「森林動態データベース」に公開された。本稿では、データベースの利用と今後の継続的な調査のために試験地設定の経緯、試験地の概要とデザイン、調査方法、試験と調査の履歴、フロラ一覧、データベースの構造、注意事項、研究成果一覧、および調査関係者一覧などの情報を報告する。 |
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ISSN: | 0916-4405 |