犬胆嚢内肝細胞癌の1例
13歳6カ月のシェットランドシープドックの雄が, 嘔吐と元気食欲低下を主訴に来院した.重度の黄疸とALP値の著しい上昇, および超音波検査で胆石と胆嚢底部付近に直径約2cmの球状でやや高エコーな領域が認められた.開腹後, 胆嚢を肝臓から分離し, 胆石を摘出し, 総胆管の疎通を確認して胆嚢を摘出した.摘出臓器の病理学的検査の結果, 胆嚢内の腫瘤は胆嚢壁外の肝実質から浸潤性に増殖して胆嚢内腔へ突出して形成された肝細胞癌と診断された.本症例の術後の経過は良好で, 術後190日目の血液学的および血液化学的検査ならびに腹部超音波検査に異常は認められず, 1年経過した現在も臨床的な異常は認められていない....
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2005/03/20, Vol.58(3), pp.195-198 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 13歳6カ月のシェットランドシープドックの雄が, 嘔吐と元気食欲低下を主訴に来院した.重度の黄疸とALP値の著しい上昇, および超音波検査で胆石と胆嚢底部付近に直径約2cmの球状でやや高エコーな領域が認められた.開腹後, 胆嚢を肝臓から分離し, 胆石を摘出し, 総胆管の疎通を確認して胆嚢を摘出した.摘出臓器の病理学的検査の結果, 胆嚢内の腫瘤は胆嚢壁外の肝実質から浸潤性に増殖して胆嚢内腔へ突出して形成された肝細胞癌と診断された.本症例の術後の経過は良好で, 術後190日目の血液学的および血液化学的検査ならびに腹部超音波検査に異常は認められず, 1年経過した現在も臨床的な異常は認められていない. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.58.195 |