右-左短絡を呈した猫の動脈管開存症の1例

3カ月前よりの運動不耐および後肢のふらつきを主訴として2歳8カ月齢, 雄の雑種猫が来院した. 一般身体検査では, 左心基底部に収縮期性の心雑音 (Levine IV/VI) が聴取された. 心エコー図検査および心カテーテル検査により重度な肺高血圧症を呈した右-左短絡の動脈管開存症と診断した. 外科的治療は選択せず, 運動制限と血管拡張薬を用いた内科療法を実施したところ著効を示し, 24カ月間を良好に維持している. 本症例は, 猫のアイゼンメンジャー症候群に対して内科療法が著効を示した1例である....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2005/01/20, Vol.58(1), pp.51-53
Hauptverfasser: 柴崎, 哲, 片岡, 篤彦, 山下, 美佳, 木村, 亜砂美, 東條, 雅彦, 片本, 宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:3カ月前よりの運動不耐および後肢のふらつきを主訴として2歳8カ月齢, 雄の雑種猫が来院した. 一般身体検査では, 左心基底部に収縮期性の心雑音 (Levine IV/VI) が聴取された. 心エコー図検査および心カテーテル検査により重度な肺高血圧症を呈した右-左短絡の動脈管開存症と診断した. 外科的治療は選択せず, 運動制限と血管拡張薬を用いた内科療法を実施したところ著効を示し, 24カ月間を良好に維持している. 本症例は, 猫のアイゼンメンジャー症候群に対して内科療法が著効を示した1例である.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.58.51