黄熟バナナ果実でのアセチルCoA合成酵素の存在

黄熟バナナ果実のアセチルCoA合成酵素 (ACS) 活性をHPLCを用いて測定した。基質特異性は酪酸より酢酸のほうが高かった。この結果は, バナナ果実の香気成分中の酢酸エステルがもっとも多く, 次いて少量のブチルエステルが生成されることを意味している。アシルCoA生成に対するKm値を測定した結果, ブチリルCoA生成には多くのMgCl2が必要とすることが明らかになった。各細胞内分画 (ミトコンドリア, ミクロソーム, 細胞質) でのACS活性を測定したが, 全酵素活性は細胞質でもっとも多かった。果物のACS活性の存在は今回初めての報告である。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Food preservation science 2005/03/31, Vol.31(2), pp.75-80
Hauptverfasser: ウェンダコーン, S.K., 上田, 悦範, 今堀, 義洋, 冨増, 悠佑
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:黄熟バナナ果実のアセチルCoA合成酵素 (ACS) 活性をHPLCを用いて測定した。基質特異性は酪酸より酢酸のほうが高かった。この結果は, バナナ果実の香気成分中の酢酸エステルがもっとも多く, 次いて少量のブチルエステルが生成されることを意味している。アシルCoA生成に対するKm値を測定した結果, ブチリルCoA生成には多くのMgCl2が必要とすることが明らかになった。各細胞内分画 (ミトコンドリア, ミクロソーム, 細胞質) でのACS活性を測定したが, 全酵素活性は細胞質でもっとも多かった。果物のACS活性の存在は今回初めての報告である。
ISSN:1344-1213
2186-1277
DOI:10.5891/jafps.31.75