ブラジルの農牧輪換圃場におけるアーバスキュラー菌根菌相

ブラジルの農牧輪換圃場のうち, ダイズ連作区, 肥料施用牧草区, 荒廃草地区におけるアーバスキュラー菌根菌(AM菌)を調査した。土壌中の細根のAM菌感染率を調べた結果, ダイズ連作区では平均88.2%で, 肥料施用牧草区や荒廃草地と比べて感染率や感染密度が高いことがわかった。土壌中のAM菌胞子密度は, 高い方から, ダイズ連作区, 肥料施用牧草区, 荒廃草地区の順であった。AM菌相は, ダイズ連作区で, 肥料施用牧草区・荒廃草地区と明らかに異なり, 大きさ200μm以上のGigaspora属の胞子が多く見られた。このように, 隣接した試験区で, 元の土壌は同じだが, 栽培植物や施肥などの影響で...

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Veröffentlicht in:Nippon Sōchi Gakkaishi 2005/04/15, Vol.51(1), pp.79-86
Hauptverfasser: 小島, 知子, 斎藤, 雅典, 菅野, 勉, 福田, 栄紀, 中村, 卓司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ブラジルの農牧輪換圃場のうち, ダイズ連作区, 肥料施用牧草区, 荒廃草地区におけるアーバスキュラー菌根菌(AM菌)を調査した。土壌中の細根のAM菌感染率を調べた結果, ダイズ連作区では平均88.2%で, 肥料施用牧草区や荒廃草地と比べて感染率や感染密度が高いことがわかった。土壌中のAM菌胞子密度は, 高い方から, ダイズ連作区, 肥料施用牧草区, 荒廃草地区の順であった。AM菌相は, ダイズ連作区で, 肥料施用牧草区・荒廃草地区と明らかに異なり, 大きさ200μm以上のGigaspora属の胞子が多く見られた。このように, 隣接した試験区で, 元の土壌は同じだが, 栽培植物や施肥などの影響で, AM菌相が変化することが認められた。
ISSN:0447-5933
2188-6555
DOI:10.14941/grass.51.79