遺伝子発現動態の解析によるブタ体細胞核移植胚の評価

ブタ体細胞核移植胚の発生能を、遺伝子発現動態を基準に評価することが可能かどうかを調べることを目的とした。種々の条件で作製した核移植胚および顕微授精胚におけるFibroblas Growh Facor recepor (FGFr) 2IIIc、FGFr72IIIb、X inacive-specific ranscrip (Xis)、inerleukin 6 (IL6)、IL6 recepor (IL6r)α、c-ki ligandの発現動態をreal-ime R-PCRにより解析した。各遺伝子の発現頻度(遺伝子を発現している胚の割合)は、核移植胚と顕微授精胚とで同等であった。一方、核移植胚の胚盤...

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Veröffentlicht in:The Journal of reproduction and development 2005-02, Vol.51 (1), p.123-131
Hauptverfasser: 宮崎, 幸司, 富井, 亮, 黒目, 麻由子, 上田, 英登, 平川, 和正, 上野, 智, 比留間, 克己, 長嶋, 比呂志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ブタ体細胞核移植胚の発生能を、遺伝子発現動態を基準に評価することが可能かどうかを調べることを目的とした。種々の条件で作製した核移植胚および顕微授精胚におけるFibroblas Growh Facor recepor (FGFr) 2IIIc、FGFr72IIIb、X inacive-specific ranscrip (Xis)、inerleukin 6 (IL6)、IL6 recepor (IL6r)α、c-ki ligandの発現動態をreal-ime R-PCRにより解析した。各遺伝子の発現頻度(遺伝子を発現している胚の割合)は、核移植胚と顕微授精胚とで同等であった。一方、核移植胚の胚盤胞期におけるFGFr72IIIbおよびIL6rαの発現量は、顕微授精胚の発現量のそれぞれ0.5倍および2倍で、両者間に有意差(P<0.05)が見られた。核移植法としてレシピエント卵の活性化後に核移植を行う条件を採用した場合、核移植後に活性化を行う条件を用いた場合に比べて、FGFr72IIIb(74% vs. 90%)およびXis(3% vs. 33%)の発現頻度は有意に低下した(P<0.05)再構築胚の発生能に差が生じることがあらかじめ確かめられている2ラインのドナー細胞を用いて核移植胚を作製したところ、両区間に遺伝子発現動態の差は見られなかった。以上より、FGFr72IIIb、IL6rα、Xisの発現動態を指標として、ブタ核移植胚の発生能を評価し得る可能性が示された。
ISSN:0916-8818