牛凍結精液の有効利用に関する研究

凍結融解後の精子の運動性及び生存率を改善するために,精子凍結用希釈液にピルビン酸ナトリウムを添加し,凍結・融解後に経時的に調査した結果,運動精子率では常に添加区が慣行区より高い値で推移し,運動速度では融解後1時間までは両区ともほぼ同じ値で推移したが,2時間以降は添加区が慣行区より有意に高い値で推移した。この結果,牛精液の凍結保存において,凍結精液用希釈液へのピルビン酸ナトリウム添加は,凍結・融解後の精子生存性・運動性の改善に効果のある可能性が示唆された。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:鹿児島県肉用牛改良研究所研究報告 2005-03 (10), p.10-12
Hauptverfasser: 新福, 由香, 鶴田, 洋一, 西, 浩二, 清野, 滋美, 上村, 利久, 窪田, 力, 大西, 義博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:凍結融解後の精子の運動性及び生存率を改善するために,精子凍結用希釈液にピルビン酸ナトリウムを添加し,凍結・融解後に経時的に調査した結果,運動精子率では常に添加区が慣行区より高い値で推移し,運動速度では融解後1時間までは両区ともほぼ同じ値で推移したが,2時間以降は添加区が慣行区より有意に高い値で推移した。この結果,牛精液の凍結保存において,凍結精液用希釈液へのピルビン酸ナトリウム添加は,凍結・融解後の精子生存性・運動性の改善に効果のある可能性が示唆された。
ISSN:1341-9064