採石発破を利用した台湾花東縦谷北部周辺地域の地下構造探査(序報)

台湾花東縦谷北端周辺域で採石発破を利用した屈折法地震探査による地下構造調査を実施した。観測に用いた採石発破場には、花蓮縣中央にある萬栄(SP.1)と北部の三桟(SP.2)の2箇所を利用した。これらの採石場では、ほぼ週に1度の割合で、100?300kgの火薬を使用し採石を行っている。探査測線は、両端発破となるLine A(測線長約47km)、SP.1から花東縦谷を東西に横断する片測線Line B(測線長約10km)と北東方向に延びる片測線Line C(測線長約12km)の3測線とした。観測の結果は、短測線Line BとLine Cでは、測線全体にわたり良好な波形記録が得られ、それぞれ4.4km/...

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Veröffentlicht in:Umi, shizen to bunka shizen to bunka, 2005-03, Vol.2 (3), p.49-54
Hauptverfasser: 馬塲, 久紀, 岩下, 篤, 楊, 宜升, 飯塚, 進
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:台湾花東縦谷北端周辺域で採石発破を利用した屈折法地震探査による地下構造調査を実施した。観測に用いた採石発破場には、花蓮縣中央にある萬栄(SP.1)と北部の三桟(SP.2)の2箇所を利用した。これらの採石場では、ほぼ週に1度の割合で、100?300kgの火薬を使用し採石を行っている。探査測線は、両端発破となるLine A(測線長約47km)、SP.1から花東縦谷を東西に横断する片測線Line B(測線長約10km)と北東方向に延びる片測線Line C(測線長約12km)の3測線とした。観測の結果は、短測線Line BとLine Cでは、測線全体にわたり良好な波形記録が得られ、それぞれ4.4km/sec・4.5km/secと非常に早い速度の直達波が観測された。一方、測線Line AではSP.1とSP.2のそれぞれの発破点から約27kmまで良好な記録を得ることができた。その結果、発破点付近では4.4km/secの速度を持つ表層の下に、速度5.7km/secの層が観測された。
ISSN:1348-7620