シュロの炭化特性と炭質

シュロの有効利用方法の一つとして炭化方法を検討し、その炭化特性と炭質について考察した。黒炭窯を用いてシュロを炭化する際には奥にシュロを、手前に広葉樹材を配し、窯内部の温度および炭窯を閉じる時の排煙温度をミズナラ製炭時よりも低めに抑える必要があることがわかった。またシュロは根元に近い部分の材を多くし、葉鞘繊維は切り取ってから使うことで収炭率を上げることが可能となった。今回のシュロの収炭率は15.9%であった。シュロ材の炭質は硬度1で非常にやわらかかった。吸湿率はシュロ炭が6.9%、シュロ繊維炭が9.0%で、シュロ繊維炭は吸湿目的に適することが明らかとなった。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東京大学農学部演習林報告 2004-12 (112), p.1-9
Hauptverfasser: 澤田, 晴雄, 平野, 和男, 齋藤, 俊浩, 大村, 和也, 相川, 美絵子, 酒井, 秀夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:シュロの有効利用方法の一つとして炭化方法を検討し、その炭化特性と炭質について考察した。黒炭窯を用いてシュロを炭化する際には奥にシュロを、手前に広葉樹材を配し、窯内部の温度および炭窯を閉じる時の排煙温度をミズナラ製炭時よりも低めに抑える必要があることがわかった。またシュロは根元に近い部分の材を多くし、葉鞘繊維は切り取ってから使うことで収炭率を上げることが可能となった。今回のシュロの収炭率は15.9%であった。シュロ材の炭質は硬度1で非常にやわらかかった。吸湿率はシュロ炭が6.9%、シュロ繊維炭が9.0%で、シュロ繊維炭は吸湿目的に適することが明らかとなった。
ISSN:0371-6007