資源循環型桑園管理体系の確立 : 桑樹の炭化技術

法令で定められた構造基準を満たす試験炭化炉を用い、抜根株の炭化マニュアルを作成した。収炭率20%以上、未炭化率1%以内、炭化時間8時間以内の目標値を達成するには、500kgの抜根株を、炭化時間1時間30分/100kg、炭化終了時の煙道温度280℃を目安に炭化することが適当であった。発生するダイオキシン類は、政令で定める排出基準以下であったが、一酸化炭素濃度は、維持管理基準(試験炭化炉は適用外)を大幅に上回っていた。試験炭化炉を用いた抜根株の炭化は、水分率や張り出した根の調整、多量の化石燃料が必要なこと等課題も多い。乾留ガスを利用する構造をとるなどある程度の改善は考えられるが、副産物全般が廃棄物...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:群馬県蚕業試験場研究報告 2005-03 (10), p.28-34
Hauptverfasser: 清水, 養一, 梅沢, 政治, 石井, 孝行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:法令で定められた構造基準を満たす試験炭化炉を用い、抜根株の炭化マニュアルを作成した。収炭率20%以上、未炭化率1%以内、炭化時間8時間以内の目標値を達成するには、500kgの抜根株を、炭化時間1時間30分/100kg、炭化終了時の煙道温度280℃を目安に炭化することが適当であった。発生するダイオキシン類は、政令で定める排出基準以下であったが、一酸化炭素濃度は、維持管理基準(試験炭化炉は適用外)を大幅に上回っていた。試験炭化炉を用いた抜根株の炭化は、水分率や張り出した根の調整、多量の化石燃料が必要なこと等課題も多い。乾留ガスを利用する構造をとるなどある程度の改善は考えられるが、副産物全般が廃棄物の関連法令に厳格適用されつつある時代の中では益々施設の高度化が進み、現実的には、コスト面から炭化の選択肢をとるのは厳しい状況にある。
ISSN:1341-2981