哺乳期子牛の下痢予防に対するバクト菌投与の効果
子牛の哺乳期における、下痢症や肺炎などの疾病低減を図るために、本試験では、バクト菌製剤(Bacillus subtilis DB9011株)を哺乳子牛に投与した場合の下痢予防効果について検討した。秋田県立大学短期大学部附属農場乳牛班生産のホルスタイン種子牛14頭を試験区7頭、対照区7頭の2区に分け、実際の日常管理条件下において試験を実施した。その結果、下痢発生率は、対照区にくらべ試験区で低く、哺乳子牛にバクト菌製剤を投与することは、下痢予防に効果があることが明らかになった。以上の結果からバクト菌の効果は、次のように考える。1. 1日当たり増体量は試験区1.13kgで、対照区の0.83kgに比べ...
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Veröffentlicht in: | 畜産の研究 = Animal-husbandry 2005-03, Vol.59 (3), p.379-382 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext bestellen |
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Zusammenfassung: | 子牛の哺乳期における、下痢症や肺炎などの疾病低減を図るために、本試験では、バクト菌製剤(Bacillus subtilis DB9011株)を哺乳子牛に投与した場合の下痢予防効果について検討した。秋田県立大学短期大学部附属農場乳牛班生産のホルスタイン種子牛14頭を試験区7頭、対照区7頭の2区に分け、実際の日常管理条件下において試験を実施した。その結果、下痢発生率は、対照区にくらべ試験区で低く、哺乳子牛にバクト菌製剤を投与することは、下痢予防に効果があることが明らかになった。以上の結果からバクト菌の効果は、次のように考える。1. 1日当たり増体量は試験区1.13kgで、対照区の0.83kgに比べ有意に優れている。2. 下痢の発生状況は試験区が少なく、対照区の1/3以下であった。3. 腸内有用微生物が増加する。4. 糞便のアンモニアガスの排出量が減少する。5. 哺乳舎および敷料への悪臭が改善される。6. 病原微生物の生育を阻止する。現在は、ロタウイルス下痢症、クリプトスポリジウム下痢症に対する特効薬はなく、本剤が健康的で消耗率の面からも有効である。 |
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ISSN: | 0009-3874 |