Gypsophila属花序からの悪臭の発散特性

Gypsophila属4品種 (Gypsophila elegans Bied. ‘コベントガーデンマーケット’, G. paniculata L. ‘ブリストルフェアリー’, ‘ゴラン’ および‘ユキンコ’) の花序から発散される悪臭をヘッドスペース吸着 / ガスクロマトグラフィー (HA/GC) 法により分析した. ‘ブリストルフェアリー’ の花序から発散されている主要な揮発性物質としては, オシメン, メチル酪酸 (3-メチル酪酸 (イソ吉草酸) および2-メチル酪酸), エタノール, n -ヘキサノールが同定され, このうちメチル酪酸が悪臭の原因物質であるとみなされた. ヘッドスペース...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 2005, Vol.74(2), pp.139-143
Hauptverfasser: ハタイティップ, ニミケットカイ, 土井, 元章, 杉原, ゆうこ, 稲本, 勝彦, 上田, 悦範, 今西, 英雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:Gypsophila属4品種 (Gypsophila elegans Bied. ‘コベントガーデンマーケット’, G. paniculata L. ‘ブリストルフェアリー’, ‘ゴラン’ および‘ユキンコ’) の花序から発散される悪臭をヘッドスペース吸着 / ガスクロマトグラフィー (HA/GC) 法により分析した. ‘ブリストルフェアリー’ の花序から発散されている主要な揮発性物質としては, オシメン, メチル酪酸 (3-メチル酪酸 (イソ吉草酸) および2-メチル酪酸), エタノール, n -ヘキサノールが同定され, このうちメチル酪酸が悪臭の原因物質であるとみなされた. ヘッドスペース中の揮発性物質組成は品種によって異なった. いずれの品種ともオシメンが検出され, その比率が最も大きかった. メチル酪酸の発散量は‘ブリストルフェアリー’, ‘ゴラン’で最も多く, ‘ユキンコ’で少なかった. 一方, 悪臭のしない‘コベントガーデンマーケット’からは, メチル酪酸の発散は認められなかった. また, メチル酪酸は, ‘ブリストルフェアリー’の未開花段階の花序では発散がなく, 開花に伴って徐々に発散量が増加し, 満開時 (開花4日後) に最大の発散量に達した.
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.74.139