無菌充填包装環境管理のための光学的微粒子測定法の開発

無菌製造法のクリーンルームは衛生上, 洗浄・殺菌操作が不可欠であり, ウエットな環境になる.無菌環境を維持・管理する方法としてOPCを利用する場合もある.しかし, 通常のOPCは一般環境湿度しか対応できないため, 環境監視は断続的な方法で実施するか, または洗浄終了後に測定環境内の液滴濃度が低下するまで計測を開始できない.そのため実質製造時間が短くなり, 生産性に影響を及ぼす. これらの問題対策として, 微粒子の慣性衝突を応用し, OPC計測に障害を生じる液滴粒子を選択的に分離・除去するOPCシステムを設計・製作し検証を行った.その結果, OPCシステムによる常時連続測定が可能であることが判明...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japan Journal of Food Engineering 2004/06/15, Vol.5(2), pp.121-128
Hauptverfasser: 松長, 正見, 角田, 智良, 城斗, 志夫, 伊東, 章, 渡辺, 敦夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:無菌製造法のクリーンルームは衛生上, 洗浄・殺菌操作が不可欠であり, ウエットな環境になる.無菌環境を維持・管理する方法としてOPCを利用する場合もある.しかし, 通常のOPCは一般環境湿度しか対応できないため, 環境監視は断続的な方法で実施するか, または洗浄終了後に測定環境内の液滴濃度が低下するまで計測を開始できない.そのため実質製造時間が短くなり, 生産性に影響を及ぼす. これらの問題対策として, 微粒子の慣性衝突を応用し, OPC計測に障害を生じる液滴粒子を選択的に分離・除去するOPCシステムを設計・製作し検証を行った.その結果, OPCシステムによる常時連続測定が可能であることが判明した.また, 1.0μm以上の粒径は実際の評価対象粒径にならないことが明らかになった.さらに, 洗浄・殺菌工程でミクロンオーダーの粒子だけでなく, 多量のサブミクロン粒子が発生するという事象も確認された.
ISSN:1345-7942
1884-5924
DOI:10.11301/jsfe2000.5.121