人吉盆地におけるランドスケープの特性分析

本研究は、農村地域において、自然的ランドスケープから人工のアノニマス空間(Anonymous)のランドスケープヘの移行過程を、ランドスケープを構成する要素毎に時系列で分析する一方で、設計されたランドスケープ、オニマス空間(Onymous)の特性分析を試み、農村ランドスケープデザインにおけるコンセプト形成の方途を展望した。研究対象は、熊本県南部の人吉盆地を選定した。その結果、本地域のランドスケープ構造は、圃場整備後から現在までの道路網発達が人為的ランドスケープに影響を与え、設計されたランドスケープは施設本位によるものが顕著となり、コンセプトなしの空間整備は、農村風景を壊しかねないという知見を得、...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Tokyo Nōgyō Daigaku nōgaku shūhō 2004-12, Vol.49 (3), p.131-140
Hauptverfasser: 神藤, 正人, 簑茂, 寿太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は、農村地域において、自然的ランドスケープから人工のアノニマス空間(Anonymous)のランドスケープヘの移行過程を、ランドスケープを構成する要素毎に時系列で分析する一方で、設計されたランドスケープ、オニマス空間(Onymous)の特性分析を試み、農村ランドスケープデザインにおけるコンセプト形成の方途を展望した。研究対象は、熊本県南部の人吉盆地を選定した。その結果、本地域のランドスケープ構造は、圃場整備後から現在までの道路網発達が人為的ランドスケープに影響を与え、設計されたランドスケープは施設本位によるものが顕著となり、コンセプトなしの空間整備は、農村風景を壊しかねないという知見を得、地域の「図」に関係したランドスケープの構築から、再び地域の「地」に関係したランドスケープ設計の重要性が示唆された。
ISSN:0375-9202