浅海養魚場における栽培ワカメ,Undaria pinnatifidaの生長過程とN,P吸収速度

ワカメは2002年11月~2003年5月に八代海養魚場の1~4m層で垂下栽培した。ワカメの葉長は生長期に2m層で最大生長速度4.2cm/dayを示し、成熟期に最大182cmに達した。葉状部の平均N、P含有量は、それぞれ19mg N/g dryおよび2.3mg P/g dryであった。葉状部単位面積当りのN、Pの最大吸収速度は、それぞれ3.1mg N/m2/dayおよび0.54mg P/m2/dayであった。N、P最大吸収速度をもたらす飽和光量は670μmol/m2/sであった。DIN濃度およびDIP濃度の半飽和定数は、それぞれ17μg N/l および6.2μg P/l を得た。16℃における葉...

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Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2004-12, Vol.52 (4), p.365-374
Hauptverfasser: 耒代, 勇樹, 門脇, 秀策
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ワカメは2002年11月~2003年5月に八代海養魚場の1~4m層で垂下栽培した。ワカメの葉長は生長期に2m層で最大生長速度4.2cm/dayを示し、成熟期に最大182cmに達した。葉状部の平均N、P含有量は、それぞれ19mg N/g dryおよび2.3mg P/g dryであった。葉状部単位面積当りのN、Pの最大吸収速度は、それぞれ3.1mg N/m2/dayおよび0.54mg P/m2/dayであった。N、P最大吸収速度をもたらす飽和光量は670μmol/m2/sであった。DIN濃度およびDIP濃度の半飽和定数は、それぞれ17μg N/l および6.2μg P/l を得た。16℃における葉状部のN、P吸収速度は、それぞれ2.5mg N/m2/dayおよび0.44mg P/m2/dayであり、温度係数Q01はそれぞれ1.090および1.081と算定された。栽培ワカメ葉状部の単位面積当りのN、P吸収速度は、養魚場水の栄養塩濃度、光量および水温の環境諸量で定式化され、算定値は実測値と良く一致した。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.52.365