ブタにおける卵細胞質内精子注入法:精子側からの発生能改善のためのアプローチ
ブタにおいて, 卵細胞質内精子注入(ICSI)により作出した胚(ICSI胚)の発生率の低さが指摘されている. ブタICSI胚の発生能を改善するために, ICSIの際の, 精子が受精におよぼす生理学的な要因やICSIに用いる精子への人為的な操作, およびその精子が受精の完結や発生の継続に及ぼす影響に関する最近の研究の動向について紹介する. 哺乳類における卵細胞質内精子注入(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)は, 1976年にUehara and Yanagimachi 1)がハムスター未受精卵へハムスターおよびヒト精子を注入して正常な雄性前核形成を確認し...
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Veröffentlicht in: | Journal of Mammalian Ova Research 2004-10, Vol.21 (4), p.185-191 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ブタにおいて, 卵細胞質内精子注入(ICSI)により作出した胚(ICSI胚)の発生率の低さが指摘されている. ブタICSI胚の発生能を改善するために, ICSIの際の, 精子が受精におよぼす生理学的な要因やICSIに用いる精子への人為的な操作, およびその精子が受精の完結や発生の継続に及ぼす影響に関する最近の研究の動向について紹介する. 哺乳類における卵細胞質内精子注入(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)は, 1976年にUehara and Yanagimachi 1)がハムスター未受精卵へハムスターおよびヒト精子を注入して正常な雄性前核形成を確認したのが最初の報告である. それ以来, ICSIした卵(ICSI卵)からの産子作出がウサギ2), ヒト3), マウス4), ウシ5), ヒツジ6), ラット7)などで報告されてきた. |
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ISSN: | 1341-7738 |