高知県におけるシバ草地の環境等実態調査

本県ではシバ草地の放牧利用が推奨されてきたが、地域に定着した草地として十分に利用さらえている放牧場は数ヵ所である1)。そこで、本試験では、県下の既存の牧場草地の実態を調査するとともに、造成後約20年を経過している畜産試験場内のシバ草地を、多方面から調査、分析し、放牧場の問題点を探った。場内のシバ草地では、4月から10月まで、比較的安定した乾物収量が得られたが、地点によってはその他の草種も多く見られた。土壌成分では、傾斜面の上部と下部で差はなかった。放牧場から流れ出る水については、溶存酸素(DO)が常に0.8ppm以上、生物化学的酸素要求量(BOD)が常に2.8ppm以下と比較的清浄であった。し...

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Veröffentlicht in:高知県畜産試験場研究報告 = Report of the Kochi Prefectural Livestock Experiment Station 1998-03 (17), p.51-58
Hauptverfasser: 米田, 佐知, 豊田, 陽一, 日高, 洋介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本県ではシバ草地の放牧利用が推奨されてきたが、地域に定着した草地として十分に利用さらえている放牧場は数ヵ所である1)。そこで、本試験では、県下の既存の牧場草地の実態を調査するとともに、造成後約20年を経過している畜産試験場内のシバ草地を、多方面から調査、分析し、放牧場の問題点を探った。場内のシバ草地では、4月から10月まで、比較的安定した乾物収量が得られたが、地点によってはその他の草種も多く見られた。土壌成分では、傾斜面の上部と下部で差はなかった。放牧場から流れ出る水については、溶存酸素(DO)が常に0.8ppm以上、生物化学的酸素要求量(BOD)が常に2.8ppm以下と比較的清浄であった。しかし、畜舎、堆肥舎等の周辺を通り場外へ流れ出る水では、アンモニア態窒素、生物化学的酸素要求率(BOD)が高濃度であ検出されることがあった。
ISSN:0289-5196