アミノ酸添加低蛋白飼料給与時の産卵鶏における非フィチンリン要求量
窒素(N)およびリン(P)の排泄量を低減する産卵鶏用の環境負荷物質低減飼料開発の一環として、不足する必須アミノ酸と消化酵素(セルラーゼ、キシラナーゼおよびペクチナーゼ)を添加した粗蛋白質(CP)14%飼料における非フィチンP(NpP)要求量を検討した。試験には、318日齢の産卵鶏を100羽用い、NpPを0.18%から0.34%まで0.04間隔で変化させた5飼料を6週間不断給与した。試験期間中の産卵成績を調査するとともに、試験最終週にPの出納を調査し、さらに試験終了時に脛骨の粗灰分、Pおよびカルシウム(Ca)含量を分析した。各飼料のCa含量は一定(3.56%)とした。その結果、産卵成績にはNpP...
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Veröffentlicht in: | Nihon Kakin Gakkaishi 2004-11, Vol.41 (4), p.201-206 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 窒素(N)およびリン(P)の排泄量を低減する産卵鶏用の環境負荷物質低減飼料開発の一環として、不足する必須アミノ酸と消化酵素(セルラーゼ、キシラナーゼおよびペクチナーゼ)を添加した粗蛋白質(CP)14%飼料における非フィチンP(NpP)要求量を検討した。試験には、318日齢の産卵鶏を100羽用い、NpPを0.18%から0.34%まで0.04間隔で変化させた5飼料を6週間不断給与した。試験期間中の産卵成績を調査するとともに、試験最終週にPの出納を調査し、さらに試験終了時に脛骨の粗灰分、Pおよびカルシウム(Ca)含量を分析した。各飼料のCa含量は一定(3.56%)とした。その結果、産卵成績にはNpP水準の相違による影響は認められなかったが、P出納はNpPが低下するにしたがって低下してNpP0.22%で平衡となり、NpP0.18%では明らかに負の出納となった。また、NpP0.18%における脛骨の粗灰分、CaおよびPは、NpP0.22%あるいは0.26%以上の場合に比べて明らかに少なかった。以上の結果から、不足する必須アミノ酸と消化酵素を添加したCP14%の産卵鶏用飼料におけるNpP要求量は0.22%程度であることが明らかとなった。 |
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ISSN: | 0029-0254 |