木炭を活用した合併処理浄化槽放流水の浄化

近年の公共水域の汚濁は生活排水が主要な汚濁源となっており,その浄化は重要な課題となっている.今回の調査は,木炭を敷き詰めた木炭浄化槽に合併処理浄化槽放流水を導入し,その水質浄化能について検討した.木炭浄化槽による主要項目の除去率はSS80%,COD14%,BOD83%,TN21%,TP6.3%であり,有機性汚濁物質の浄化に比較的高い効果が,また窒素は懸濁物の他に無機態窒素の除去がみられた.今回の木炭浄化槽ではりんの明確な除去効果はみられなかったが,5年間ほとんど維持管理を行わない場合でも,有機性汚濁物質及び窒素の除去に効果がみられた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:長野県衛生公害研究所研究報告 1997-01 (19), p.57-61
Hauptverfasser: 河野, 行雄, 鈴木, 富雄, 横川, 利則, 寺島, 利光
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:近年の公共水域の汚濁は生活排水が主要な汚濁源となっており,その浄化は重要な課題となっている.今回の調査は,木炭を敷き詰めた木炭浄化槽に合併処理浄化槽放流水を導入し,その水質浄化能について検討した.木炭浄化槽による主要項目の除去率はSS80%,COD14%,BOD83%,TN21%,TP6.3%であり,有機性汚濁物質の浄化に比較的高い効果が,また窒素は懸濁物の他に無機態窒素の除去がみられた.今回の木炭浄化槽ではりんの明確な除去効果はみられなかったが,5年間ほとんど維持管理を行わない場合でも,有機性汚濁物質及び窒素の除去に効果がみられた.
ISSN:0387-9070