犬の麻酔前投薬-導入薬の組み合わせとしてのプロピオニールプロマジン-プロポフォール,-ケタミン,または-チオペンタールの効果
術前の全身状態が良好な犬臨床例90頭の笑気-酸素-セボフルラン吸入麻酔の麻酔前投薬にプロピオニールプロマジン(PRP)を用い、プロポフォール(PRP-P群)、ケタミン(PRP-K群)、またはチオペンタール(PRP-群)で麻酔導入した(各30頭)。いずれの群も外科麻酔の維持に要したセボフルラン濃度には顕著な差はなく、麻酔中の呼吸循環抑制も同程度であった。PRP-K群では7%に麻酔導入時の全身痙攣および80%に気管内挿管時の軽度のバッキングを認めた。PRP-群では麻酔回復が延長する傾向を認めた。いずれも同程度の麻酔効果と呼吸循環抑制を持つ麻酔前投薬-導入薬の組み合わせと考えられたが、PRP-Kでは...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2004-10, Vol.57 (10), p.651-656 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 術前の全身状態が良好な犬臨床例90頭の笑気-酸素-セボフルラン吸入麻酔の麻酔前投薬にプロピオニールプロマジン(PRP)を用い、プロポフォール(PRP-P群)、ケタミン(PRP-K群)、またはチオペンタール(PRP-群)で麻酔導入した(各30頭)。いずれの群も外科麻酔の維持に要したセボフルラン濃度には顕著な差はなく、麻酔中の呼吸循環抑制も同程度であった。PRP-K群では7%に麻酔導入時の全身痙攣および80%に気管内挿管時の軽度のバッキングを認めた。PRP-群では麻酔回復が延長する傾向を認めた。いずれも同程度の麻酔効果と呼吸循環抑制を持つ麻酔前投薬-導入薬の組み合わせと考えられたが、PRP-Kでは麻酔導入時の全身痙攣と気管内挿管時のバッキングの影響、PRP-では麻酔回復の遅延を考慮する必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 0446-6454 |