小輪性ユリ新品種「きたきらり」の育成

ユリ「きたきらり」は胚培養を利用してチョウセンヒメユリの小輪性を導入した新タイプのアジアティックハイブリッド品種である。1994年に北海道立中央農業試験場において、黄色い花色のアジアティックハイブリッドの代表的な品種である「モナ」に花蕾が小さく生育の早い野生種チョウセンヒメユリを交配し、2001年から「Li-9」の系統名で各種試験を実施した。2003年に優良品種に認定され、品種登録の出願が受理された。花色は鮮橙色で花径が約9cmと小さく、花形や葉形および花房の形状にも優れ、近年需要が増大しているホームユースでの利用も期待される。「モナ」に比べると葉枯病がやや発生しやすいもののチョウセンヒメユリ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:北海道立農業試験場集報 2004-10 (87), p.1-8
Hauptverfasser: 大宮, 知, 玉掛, 秀人, 筒井, 佐喜雄, 菊地, 治己, 生方, 雅男, 布目, 暁洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:ユリ「きたきらり」は胚培養を利用してチョウセンヒメユリの小輪性を導入した新タイプのアジアティックハイブリッド品種である。1994年に北海道立中央農業試験場において、黄色い花色のアジアティックハイブリッドの代表的な品種である「モナ」に花蕾が小さく生育の早い野生種チョウセンヒメユリを交配し、2001年から「Li-9」の系統名で各種試験を実施した。2003年に優良品種に認定され、品種登録の出願が受理された。花色は鮮橙色で花径が約9cmと小さく、花形や葉形および花房の形状にも優れ、近年需要が増大しているホームユースでの利用も期待される。「モナ」に比べると葉枯病がやや発生しやすいもののチョウセンヒメユリより少なく、冷凍貯蔵球を利用した栽培も可能である。また1球あたり約4本の採花ができることから収量性が高く、球根の肥大性にも優れている。
ISSN:0441-0807