ガザミ種苗生産におけるメガロパ期の大量死とゾエアの形態形成の関係

ガザミ種苗生産におけるメガロパ期の大量死とゾエアの形態形成の関係を調べた。幼生の生残率は, 第4齢ゾエアから第1齢稚ガニまでの期間の方がふ化から最終齢 (第4齢) ゾエアまでの期間に比較して低い値を示し, メガロパ変態時の脱皮異常率が高い場合に大きく低下した。メガロパ変態時の脱皮異常率と第4齢ゾエアの頭胸甲長に対する鋏原基長の比の間には, 有意な正の相関関係が認められた。このように, 形態形成が過剰に進行したガザミのゾエアはメガロパへ正常に脱皮できず, 大量死する割合が高いことが明らかになった。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2004, Vol.70(4), pp.567-572
Hauptverfasser: 荒井, 大介, 浜崎, 活幸, 丸山, 敬悟, 小畑, 泰弘, 津村, 誠一, 高野, 正嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:ガザミ種苗生産におけるメガロパ期の大量死とゾエアの形態形成の関係を調べた。幼生の生残率は, 第4齢ゾエアから第1齢稚ガニまでの期間の方がふ化から最終齢 (第4齢) ゾエアまでの期間に比較して低い値を示し, メガロパ変態時の脱皮異常率が高い場合に大きく低下した。メガロパ変態時の脱皮異常率と第4齢ゾエアの頭胸甲長に対する鋏原基長の比の間には, 有意な正の相関関係が認められた。このように, 形態形成が過剰に進行したガザミのゾエアはメガロパへ正常に脱皮できず, 大量死する割合が高いことが明らかになった。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.70.567