適潤性褐色森林土壌における壮齢アカマツ人工林の炭素貯留量

適潤性褐色森林土壌に植栽された35年生アカマツ人工林において,林分の炭素貯留量を推定した。林分全体の炭素貯留量は,208.0tC/haと推定された。このうち,下層植生や堆積有機物,粗大有機物中に含まれる炭素はわずかであり,炭素の大部分は,鉱質土壌(106.5tC/ha)と植栽木(88.6tC/ha)に含まれていた。この林分では,1年間にリターフォールによって,アカマツの葉に合まれる炭素の50%,枝に含まれる炭素の6%が林地に還元されていると考えられた。また,堆積有機物中の炭素量(8.7tC/ha)は,リターフォール中の炭素量のおよそ3年分に相当した。...

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Veröffentlicht in:岐阜県森林科学研究所研究報告 = Bulletin of the Gifu Prefectural Forest Science Research Institute 2004-03 (33), p.13-18
Hauptverfasser: 渡邉, 仁志, 茂木, 靖和, 大洞, 智宏, 中川, 一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:適潤性褐色森林土壌に植栽された35年生アカマツ人工林において,林分の炭素貯留量を推定した。林分全体の炭素貯留量は,208.0tC/haと推定された。このうち,下層植生や堆積有機物,粗大有機物中に含まれる炭素はわずかであり,炭素の大部分は,鉱質土壌(106.5tC/ha)と植栽木(88.6tC/ha)に含まれていた。この林分では,1年間にリターフォールによって,アカマツの葉に合まれる炭素の50%,枝に含まれる炭素の6%が林地に還元されていると考えられた。また,堆積有機物中の炭素量(8.7tC/ha)は,リターフォール中の炭素量のおよそ3年分に相当した。
ISSN:1345-6520