CD-DST法を用いた犬乳腺腫瘍に対する抗がん剤感受性試験の検討

Collagen gel droplet embedded culture drug sensitivity test (CD-DST) 法を用いた犬乳腺腫瘍に対する抗がん剤感受性試験の有用性を基礎的に検討した.コラーゲン・ゲル・ドロップ内で, 犬乳腺腫瘍細胞は良好に増殖した.この方法で培養した犬腫瘍細胞にアドリアマイシン, シクロフォスファミド活性体, ビンクリスチン, 5-フルオロウラシル, およびプレドニゾロンの5種の抗がん剤をin vitroで適用し, 抗腫瘍効果を画像解析により判定できた.乳腺腫瘍に対する抗がん剤の有効性は, 個体ごとに異なっていた.CD-DST法は, 犬の腫瘍に応用...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2004/07/20, Vol.57(7), pp.441-445
Hauptverfasser: 北川, 均, 大場, 恵典, 渡邊, 一弘, 深田, 恒夫, 高野, 俊和, 小林, 昶運, 鬼頭, 克也, 山添, 和明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:Collagen gel droplet embedded culture drug sensitivity test (CD-DST) 法を用いた犬乳腺腫瘍に対する抗がん剤感受性試験の有用性を基礎的に検討した.コラーゲン・ゲル・ドロップ内で, 犬乳腺腫瘍細胞は良好に増殖した.この方法で培養した犬腫瘍細胞にアドリアマイシン, シクロフォスファミド活性体, ビンクリスチン, 5-フルオロウラシル, およびプレドニゾロンの5種の抗がん剤をin vitroで適用し, 抗腫瘍効果を画像解析により判定できた.乳腺腫瘍に対する抗がん剤の有効性は, 個体ごとに異なっていた.CD-DST法は, 犬の腫瘍に応用することが可能であり, いわゆるオーダーメイド治療の指標として用いることができると考えられた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.57.441