三種類のカラーモデルによるトマトの成熟度評価

本研究はトマトの成熟度を評価するために、三種類のカラーモデル(RGB、HSV、CIE L*a*b*)の有効性を比較検討したものである。その方法は、トマトの表面色を各カラーモデルごとにイメージヒストグラムを求めて、その特徴を統計処理(線型判別分析、linear disrimenan analysis)するものである。トマトのデジタルカラーイメージは5段階の成熟度に分類した。各分類ごとに9個のトマトを供試して、そのうちの5個を線型モデル化のために、残り4個は立証のために使用した。トマトの原画像はデジタルカメラを用いて取得し、次にRGB、HSVおよびCIE L*a*b*によるイメージヒストグラムはM...

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Veröffentlicht in:宮崎大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Miyazaki University Miyazaki University, 2004-03, Vol.50 (1-2), p.65-71
Hauptverfasser: 永田, 雅輝, Tallada, J, 石野, 文俊, 槐島, 芳徳, 甲斐, 重貴
Format: Artikel
Sprache:eng
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究はトマトの成熟度を評価するために、三種類のカラーモデル(RGB、HSV、CIE L*a*b*)の有効性を比較検討したものである。その方法は、トマトの表面色を各カラーモデルごとにイメージヒストグラムを求めて、その特徴を統計処理(線型判別分析、linear disrimenan analysis)するものである。トマトのデジタルカラーイメージは5段階の成熟度に分類した。各分類ごとに9個のトマトを供試して、そのうちの5個を線型モデル化のために、残り4個は立証のために使用した。トマトの原画像はデジタルカメラを用いて取得し、次にRGB、HSVおよびCIE L*a*b*によるイメージヒストグラムはMaLab(イメージプロセシングツールボックス)を用いて作成した。イメージヒストグラムの線型判別分析(線型判別係数予測)には、統計ソフトSPSSを使用し多変量解析を行った。その結果、各カラーモデルにおける線型モデル化は80から100%の値となり良好な結果を得た。成熟度の評価値は、HSV(平均62.5%)およびCIE L*a*b*(同60%)がRGB(同35.0%)より高かった。今後は、品種、サンプル数を増やして精度の向上を図る必要がある。
ISSN:0544-6066