リサイクル基材を用いた垂直面薄層緑化基盤の開発と基盤周囲の温度特性
数種のリサイクル素材の中から植物の生長に及ぼす影響および基盤骨材としての機能を確認し,選抜したリサイクルウールおよび砕石残土焼成発泡体をセメントで固化した垂直面用リサイクル緑化基盤を開発した.この基盤および植栽が基盤周囲の温度に及ぼす影響を明らかにした結果,西側コンクリート壁面に設置した無植栽の基盤表面の温度は太陽の位置が正面となった16時に45℃を超えた.それに伴い,基盤表面の雰囲気温度が上昇し,外気が暖められた.一方,植栽により緑陰となった基盤の表面温度は正面から日射を受ける時間帯を除き,気温より低い温度で推移した.このとき,植栽面の温度は,同様にかん水を行った条件の無植栽基盤裸面よりも約...
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Veröffentlicht in: | 大阪府立食とみどりの総合技術センター研究報告 = Bulletin of Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture, 2004-03 (40), p.12-17 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 数種のリサイクル素材の中から植物の生長に及ぼす影響および基盤骨材としての機能を確認し,選抜したリサイクルウールおよび砕石残土焼成発泡体をセメントで固化した垂直面用リサイクル緑化基盤を開発した.この基盤および植栽が基盤周囲の温度に及ぼす影響を明らかにした結果,西側コンクリート壁面に設置した無植栽の基盤表面の温度は太陽の位置が正面となった16時に45℃を超えた.それに伴い,基盤表面の雰囲気温度が上昇し,外気が暖められた.一方,植栽により緑陰となった基盤の表面温度は正面から日射を受ける時間帯を除き,気温より低い温度で推移した.このとき,植栽面の温度は,同様にかん水を行った条件の無植栽基盤裸面よりも約2℃温度が低くなった.また,緑化基盤を設置した壁面の室内側壁面温度は,基盤の植物・水分の有無に関係なく,基盤を設置していない部分と比較して低くなり,基盤の断熱効果が認められた. |
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ISSN: | 1348-4397 |