スギ家系品種採種園種子生産の可能性

遺伝的に均一性が高いスギの家系品種を生産するため、簡易なビニールハウス内に花粉人工散布採種園と花粉飛散専用木を植栽した採種園を設定し、種子生産の可能性について検討した。試験では、両採種園の花粉飛散量、生産種子の形質及び黄金スギ花粉を標識とした受粉実態の調査を実施した。これらの結果から、本試験のような施設採種園の種子生産において、目的花粉の受粉率を高める有効な花粉管理法は、花粉の人工散布法が有効と考えられた。