イチゴの二次クラウン形成の品種間差

イチゴの生育後半に形成される二次クラウンの形成能力を推定するため、茎頂切除が二次クラウン発達に及ぼす影響を‘とちおとめ’と‘女峰’で比較した。節は、定植時に最も古い葉が付いている節を第1節として基部から数えた。開花誘導処理期間中に形成されるストロンの数は‘とちおとめ’よりも‘女峰’の方が多かった。‘とちおとめ’では1から4節の葉腋の芽の大部分は発育しなかったが、‘女峰’では3から5節の腋芽のうち発育しなかったものの割合は約1/3であった。第1節よりも下の腋芽が二次クラウンに発達することは両品種ともほとんどなかった。茎頂を切除すると‘とちおとめ’では第1節よりも下位の節から発生する二次クラウンの...

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Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 2004-05, Vol.73 (3), p.216-220
Hauptverfasser: 杉山, 信男, 岩間, 俊之, 稲葉, 幸雄, 黒倉, 健, Neri, D
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:イチゴの生育後半に形成される二次クラウンの形成能力を推定するため、茎頂切除が二次クラウン発達に及ぼす影響を‘とちおとめ’と‘女峰’で比較した。節は、定植時に最も古い葉が付いている節を第1節として基部から数えた。開花誘導処理期間中に形成されるストロンの数は‘とちおとめ’よりも‘女峰’の方が多かった。‘とちおとめ’では1から4節の葉腋の芽の大部分は発育しなかったが、‘女峰’では3から5節の腋芽のうち発育しなかったものの割合は約1/3であった。第1節よりも下の腋芽が二次クラウンに発達することは両品種ともほとんどなかった。茎頂を切除すると‘とちおとめ’では第1節よりも下位の節から発生する二次クラウンの数が増加したが、‘女峰’では増加しなかった。これらの結果は頂芽優勢による腋芽の発育抑制効果は‘女峰’よりも‘とちおとめ’で顕著であることを示している。また、生育後半に‘とちおとめ’でクラウン基部に二次クラウンが多く形成されるのは強い頂芽優勢と関連している可能性がある。
ISSN:0013-7626