備讃瀬戸中央部におけるイカナゴの夏眠場の底質について
1.海砂利採取が海域環境に及ぼす影響調査の一環として、イカナゴの夏眠場と底質性状に関する調査を海砂利採取を現在も続行中の水域、海砂利賦存量が少なくなり採取を終了した水域、未開発の自然状態にある水域について実施した。2.海砂利採取海域の経緯から、未開発の状態にある六口島海域、水島海域、高州海域、日比海域の4海域を非採取海域、堅場島海域及び大槌島海域の2海域を採取海域、室木島海域を採取終了海域とし、文鎮漕ぎを'99年9月から11月の間、各海域について2-6調査定点、各月1回、計3回実施してイカナゴを採捕し、全長を測定した。3.底質は前年の11月に周囲の代表的と考えられる場所を選定し、潜水...
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Veröffentlicht in: | 岡山県水産試験場報告 = Bulletin of the Fisheries Experiment Station, Okayama Prefecture Okayama Prefecture, 2003-11 (18), p.6-11 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.海砂利採取が海域環境に及ぼす影響調査の一環として、イカナゴの夏眠場と底質性状に関する調査を海砂利採取を現在も続行中の水域、海砂利賦存量が少なくなり採取を終了した水域、未開発の自然状態にある水域について実施した。2.海砂利採取海域の経緯から、未開発の状態にある六口島海域、水島海域、高州海域、日比海域の4海域を非採取海域、堅場島海域及び大槌島海域の2海域を採取海域、室木島海域を採取終了海域とし、文鎮漕ぎを'99年9月から11月の間、各海域について2-6調査定点、各月1回、計3回実施してイカナゴを採捕し、全長を測定した。3.底質は前年の11月に周囲の代表的と考えられる場所を選定し、潜水により表層5cmを採取し、酸化還元電位を測定した後、硫化物、COD、強熱減量及び粒度組成を分析した。4.1操作当たりの平均採捕数は非採取海域が2.9尾、終了海域が0.5尾、採取中海域が0.25尾であり、非採取海域は終了海域の概ね5倍、採取海域の10倍程度多く採補され、主要な夏眠場になっていると考えられた。5.イカナゴが採補された調査定点の底質は0.1-2.9、σφ0.5-3.3、COD0-3.5mg/g、強熱減量0.8-3%、硫化物0.01mg/g未満、酸化還元電位-110-190mVであった。6.イカナゴの採補数が1操作当たり1.7尾-2.0尾以上多くみられた調査点は、底質が、Mdφでは0.6-0.8、σφ0.7-1.1、COD0.5-1.1mg/g、強熱減量1.5-1.8%、硫化物0.01mg/g未満、酸化還元電位120-190mVであり、非採取海域に限られた。 |
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ISSN: | 0912-9219 |