ウメの新品種‘福太夫'の特性
1.種子親(♀)‘新平太夫’に花粉親(♂)‘織姫’を1983年に交配し,樹勢が強く,豊産性で,一次加工に優れた早生系のウメ新品種を育成した。3.開花盛期期は育成地(福井県三方郡美浜町)において3月10日と‘新平太夫’や‘紅サシ’より3~4日早い。花弁は白色,花弁5枚で,不完全花の発生は少なく,自家結実性は‘紅サシ’並に高い。3.発芽期は3月下旬で‘新平太夫’並に早く,成熟期は6月中旬で,‘紅サシ’より10日,‘新平太夫’より約2週間早い。4.果実は豊円形で,果実重が30g前後の中玉である。果肉歩合は93.5%と高い。5.果皮の地色は濃緑色で‘新平太夫’に比べて濃いが,成熟期には淡黄緑色となり,...
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Veröffentlicht in: | 福井県園芸試験場報告 = Bulletin of the Fukui Prefectural Horticultural Experiment Station 2003-03 (13), p.1-8 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.種子親(♀)‘新平太夫’に花粉親(♂)‘織姫’を1983年に交配し,樹勢が強く,豊産性で,一次加工に優れた早生系のウメ新品種を育成した。3.開花盛期期は育成地(福井県三方郡美浜町)において3月10日と‘新平太夫’や‘紅サシ’より3~4日早い。花弁は白色,花弁5枚で,不完全花の発生は少なく,自家結実性は‘紅サシ’並に高い。3.発芽期は3月下旬で‘新平太夫’並に早く,成熟期は6月中旬で,‘紅サシ’より10日,‘新平太夫’より約2週間早い。4.果実は豊円形で,果実重が30g前後の中玉である。果肉歩合は93.5%と高い。5.果皮の地色は濃緑色で‘新平太夫’に比べて濃いが,成熟期には淡黄緑色となり,陽光面は淡紅色に着色する。果面の毛じはやや多く,光沢は少なく‘織姫’と同程度である。6.核の大きさは中で,表面は点状,やや平滑,粘核で,核形指数が0.92と高く丸みを帯びる。7.青果,一次(塩漬)加工製品のいずれにおいても果面および果肉内に樹脂障害果の発生はまったくみられない。 |
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ISSN: | 0910-5387 |