気象データに基づく中国内蒙古草原採草地のNOAA/NDVI季節変化推定モデル
本研究では,中国内蒙古草原の採草地を対象として気象衛星NOAA AVHRRから得られる正規化植生指数(NDVI)の季節変化を気象データを用いて予測するモデルの構築を試みた。NDVIは地上部バイオマスとの相関が高いとされている衛星植生指数である。草原の生産量は気象変動の影響を受ける。NOAA/NDVIの季節変化(⊿NDVI)にも同様なことがいえる。そこで,採草地を対象とし草の生育が始まる4月下旬から刈り取り直前の8月中旬までの期間について,旬ごとのNDVI変化率(⊿NDVI=(当該旬NDVI前旬NDVI)/10)を従属変数,期間αの平均気温(T_α, ℃)と積算降水量(P_α,mm)を独立変数と...
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Veröffentlicht in: | Nippon Sōchi Gakkaishi 2004/02/15, Vol.49(6), pp.547-554 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では,中国内蒙古草原の採草地を対象として気象衛星NOAA AVHRRから得られる正規化植生指数(NDVI)の季節変化を気象データを用いて予測するモデルの構築を試みた。NDVIは地上部バイオマスとの相関が高いとされている衛星植生指数である。草原の生産量は気象変動の影響を受ける。NOAA/NDVIの季節変化(⊿NDVI)にも同様なことがいえる。そこで,採草地を対象とし草の生育が始まる4月下旬から刈り取り直前の8月中旬までの期間について,旬ごとのNDVI変化率(⊿NDVI=(当該旬NDVI前旬NDVI)/10)を従属変数,期間αの平均気温(T_α, ℃)と積算降水量(P_α,mm)を独立変数とした重回帰式によるモデルを作成した。ここでαには,次の6種類の期間が入る。1:NOAA観測の当該旬(τ),2:前旬(τ-1),3:前々旬(τ-2),4:1+2の期間(τ+(τ-1)),5:2+3の期間((τ-1)+(τ-2)),6:1+2+3の期間(τ+(τ-1)+(τ-2))。ここでτは推定しようとしている⊿NDVIと同じ旬を示す。8年間(1994〜2001年)の⊿NDVIは,期間を生育段階の萌芽期(S_1),生育旺盛期(S_2),現存量最大到達期(S_3)の3つに分けたそれぞれの重回帰式によって求められた。S_1)⊿NDVI=0.001053+0.000118T_5 (R^2=0.122, P |
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ISSN: | 0447-5933 2188-6555 |
DOI: | 10.14941/grass.49.547 |