サクラマスのスモルトサイズと関連した海洋生活期の生残および成長

個体標識したサクラマスのスモルトを北海道南部の海域に放流し漁獲による回収結果をもとに放流時のスモルトサイズと回収率および瞬間成長係数との関係を求めた。回収率はスモルトサイズと正の相関を示し,大型のスモルトほど生残率が高いことが示された。一方,スモルトサイズは瞬間成長係数とは負の相関を示し,大型のスモルトほど成長率が低いことが示された。これらの結果から,スモルトサイズの大型化は回帰率の向上には寄与するものの,漁獲サイズの大型化には繋がらないと考えられた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2003/11/15, Vol.69(6), pp.926-932
Hauptverfasser: 下田, 和孝, 内藤, 一明, 中島, 美由紀, 佐々木, 義隆, 三坂, 尚行, 今田, 和史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:個体標識したサクラマスのスモルトを北海道南部の海域に放流し漁獲による回収結果をもとに放流時のスモルトサイズと回収率および瞬間成長係数との関係を求めた。回収率はスモルトサイズと正の相関を示し,大型のスモルトほど生残率が高いことが示された。一方,スモルトサイズは瞬間成長係数とは負の相関を示し,大型のスモルトほど成長率が低いことが示された。これらの結果から,スモルトサイズの大型化は回帰率の向上には寄与するものの,漁獲サイズの大型化には繋がらないと考えられた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.69.926