牛血液および筋肉に添加した炭疽菌DNAの直接検出

牛血液および筋肉に炭疽菌パスツールII苗株を添加し, PA遺伝子およびcapA遺伝子を標的としたnested PCRによる炭疽菌DNAの直接検出法を検討した. DNAの精製を簡易かつ迅速に行う目的で, 細胞破砕機およびスピンカラムを使用したところ, 検出感度, 所要時間ともに良好な結果を得た. すなわち, 血液では104cfu/ml以上, 筋肉では105cfu/g以上の添加菌量で, それぞれ目標とする分子量のDNA増幅産物が得られ, その判定所要時問はともに約4時問であった. 本法をアスコリーテスト, ファージテスト, 細菌培養等の従来の診断法と組み合わせて, 牛炭疽の診断に用いることは右効と...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2003/11/20, Vol.56(11), pp.741-744
1. Verfasser: 松根, 渉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:牛血液および筋肉に炭疽菌パスツールII苗株を添加し, PA遺伝子およびcapA遺伝子を標的としたnested PCRによる炭疽菌DNAの直接検出法を検討した. DNAの精製を簡易かつ迅速に行う目的で, 細胞破砕機およびスピンカラムを使用したところ, 検出感度, 所要時間ともに良好な結果を得た. すなわち, 血液では104cfu/ml以上, 筋肉では105cfu/g以上の添加菌量で, それぞれ目標とする分子量のDNA増幅産物が得られ, その判定所要時問はともに約4時問であった. 本法をアスコリーテスト, ファージテスト, 細菌培養等の従来の診断法と組み合わせて, 牛炭疽の診断に用いることは右効と黒われた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.56.741