マイワシ(Sardcnops melanosica)からリン脂質混合物の分離

生の魚体から分離、濃縮したリン脂質混合物には雛に対する成長促進効果がある。本研究では生の魚体から高濃度、安定的にリン脂質混合物を分離、回収するためのタンパク質分解酵素の添加率、反応時間および反応温度について検討した。試験では、タンパク質分解酵素(プロテアーゼP)の添加率を、生の原料に対し0.004、0.008、0.016および0.032%の4段階、反応時間を25、50および75分の3段階、反応時間を42?43、47?48および52?53℃の3段階に設定し、それぞれを組み合わせた10条件について、リン脂質混合物の収率について検討し、混合物中の総脂質量および総脂質中のリン脂質、トリアシルグリセロー...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Tokyo Nōgyō Daigaku nōgaku shūhō 2003-09, Vol.48 (2), p.41-44
Hauptverfasser: 西脇, 充, 大谷, 忠, 荻原, 国威, 樫八重, 勝, 小沢, 昭夫, 山根, 哲夫, 前川, 昭男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:生の魚体から分離、濃縮したリン脂質混合物には雛に対する成長促進効果がある。本研究では生の魚体から高濃度、安定的にリン脂質混合物を分離、回収するためのタンパク質分解酵素の添加率、反応時間および反応温度について検討した。試験では、タンパク質分解酵素(プロテアーゼP)の添加率を、生の原料に対し0.004、0.008、0.016および0.032%の4段階、反応時間を25、50および75分の3段階、反応時間を42?43、47?48および52?53℃の3段階に設定し、それぞれを組み合わせた10条件について、リン脂質混合物の収率について検討し、混合物中の総脂質量および総脂質中のリン脂質、トリアシルグリセロール等の含有量を検討した。その結果、生の魚体からリン脂質混合物とリン脂質を最大限に分離、回収するためのタンパク質分解酵素の添加率、反応温度および反応時間は、それぞれ0.008%、42℃、50分であり、回収できたリン脂質混合物は生の原料に対し約16%、リン脂質混合物中総脂質量は約21%で、総脂質中リン脂質量は約18%であった。
ISSN:0375-9202