最上川下流域の幹線用水路系における魚類採捕調査

幹線用水路に焦点をあてて,幹線用水路系が魚類生態系に果たす役割を考えるための基礎となるデータを得るために山形県内の国営事業管内で調査を行った.調査は投網を用いて行い,落水前に2回,落水後に1回の頻度で実施した.調査の結果,18種(甲殻類2種を含む)1306個体が採捕された.排水路に比べ用水路の魚種の多様性は高く,分水工上流および落差工下流では魚の満度(Condition Factor)に有意な差が認められた.タモロコ・ニゴイ・ギンブナは水路の末端部に分布し,アユやウグイは幹線水路全域で採捕された.ウグイは体長が小さなものが下流部に分布する傾向があった....

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Veröffentlicht in:Nōgyō Doboku Gakkai-Shi 2003/09/01, Vol.71(9), pp.819-824,a2
Hauptverfasser: 大久保, 博, 前川, 勝朗, 石川, 良太, 森, 淳, 渡辺, 一哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:幹線用水路に焦点をあてて,幹線用水路系が魚類生態系に果たす役割を考えるための基礎となるデータを得るために山形県内の国営事業管内で調査を行った.調査は投網を用いて行い,落水前に2回,落水後に1回の頻度で実施した.調査の結果,18種(甲殻類2種を含む)1306個体が採捕された.排水路に比べ用水路の魚種の多様性は高く,分水工上流および落差工下流では魚の満度(Condition Factor)に有意な差が認められた.タモロコ・ニゴイ・ギンブナは水路の末端部に分布し,アユやウグイは幹線水路全域で採捕された.ウグイは体長が小さなものが下流部に分布する傾向があった.
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.71.9_819