輸入白米のアフラトキシン汚染事例

タイ,パキスタン,バングラデッシュからわが国に輸入された白米を汚染するアフラトキシン(AF)の分析を,モノクローナル抗体を用いた直接競合ELISA 法ならびにイムノアフィニティーカラムとHPLC(IAC-HPLC)法により行なった.ELISA(検出限界2.8 μg/kg)では,分析した20 検体からアフラトキシンB1(AFB1)は検出されなかった.しかし,IAC-HPLC(検出限界0.1 μg/kg)においては,20 検体中5 検体(タイ3検体,パキスタン2検体)から0.1 - 0.3 μg/kg のAFB1 が検出され,またAFB1 0.3 μg/kg で汚染したパキスタン米からはAFB2(...

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Veröffentlicht in:Maikotokishin 2003, Vol.53(2), pp.95-101
Hauptverfasser: スウィウェク・, リピゴルゴソン, ノルハヤティ・, アリ, 芳澤, 宅實
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:タイ,パキスタン,バングラデッシュからわが国に輸入された白米を汚染するアフラトキシン(AF)の分析を,モノクローナル抗体を用いた直接競合ELISA 法ならびにイムノアフィニティーカラムとHPLC(IAC-HPLC)法により行なった.ELISA(検出限界2.8 μg/kg)では,分析した20 検体からアフラトキシンB1(AFB1)は検出されなかった.しかし,IAC-HPLC(検出限界0.1 μg/kg)においては,20 検体中5 検体(タイ3検体,パキスタン2検体)から0.1 - 0.3 μg/kg のAFB1 が検出され,またAFB1 0.3 μg/kg で汚染したパキスタン米からはAFB2(0.1 μg/kg)も認められた.輸入米のAF 汚染レベルはわが国の基準値(10 μg/kg)に比べきわめて低いレベルであったが,アジア地域の主食としてのコメのAF 汚染はヒトのAF 暴露を精確に評価する上で重要な課題である.
ISSN:0285-1466
1881-0128
DOI:10.2520/myco.53.95