シイタケ菌床栽培における有機性廃棄物コーンスティープリカー(CSL)の添加効果

コーンスターチを製造する過程で生じる有機性廃棄物CSL(コーンスティープリカー)を主体にビタミンBlとショ糖脂肪酸エステルを加えたCSL混合液を作成して、シイタケ菌床栽培での栄養源としての有効性について検討した。CSL混合液の添加については、培地作成時の添加と子実体発生終了時の浸漬処理の2方法で行った。その結果、両添加法ともCSL混合液を添加しない培地と比較して子実体の発生個数に有意な差は見られなかった。しかし、Mサイズ以上の発生個数は、培地作成時でのCSL混合液の添加ではCSL混合液無添加と比較して1.5培、浸漬処理による添加では、CSL混合液無添加と比較して1.4培となった。以上のことから、CSL混合液は、シイタケ菌床栽培の栄養源として有効であると考えられた。