血縁度を用いたアユの両側回遊型および陸封型の個体判別

本研究では、アイソザイムマーカー2種、マイクロサテライトマーカー3種の計5マーカーを用いて個体間のRe1atednessを求め、その結果を多変量解析の1種である判別分析に適用する事で、ある個体が陸封型か両側回遊型のいずれかであるか判別することを試みた。初めに、由来が明らかである4集団で判定したところ、誤判別率は、0.056から0.143を示し、判別分析法の有用性が示唆された。次に陸封型アユと両側回遊型アユが混合していると考えられる5集団に判別分析法を適用し混合率を推定したところ、混合率の高い集団では、従来の混合率推定法で求めたものと、ほぼ同じ傾向を示し、混合率が低い集団では、従来の混合率推定法...

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Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2003-06, Vol.51 (2), p.219-224
Hauptverfasser: 野口, 大毅, 谷口, 順彦, 董, 仕
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では、アイソザイムマーカー2種、マイクロサテライトマーカー3種の計5マーカーを用いて個体間のRe1atednessを求め、その結果を多変量解析の1種である判別分析に適用する事で、ある個体が陸封型か両側回遊型のいずれかであるか判別することを試みた。初めに、由来が明らかである4集団で判定したところ、誤判別率は、0.056から0.143を示し、判別分析法の有用性が示唆された。次に陸封型アユと両側回遊型アユが混合していると考えられる5集団に判別分析法を適用し混合率を推定したところ、混合率の高い集団では、従来の混合率推定法で求めたものと、ほぼ同じ傾向を示し、混合率が低い集団では、従来の混合率推定法との間に差が生じた。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.51.219