岡山和牛のジーンバンク化 : 主要3系統の特徴に関する考察
岡山和牛主要3系統(藤良系、安達系及び清国・下前系)の産肉形質、繁殖形質及び発育性について特徴を整理し、3系統の維持・保存(ジーンバンク)を目的として、生体及び受精卵による優良遺伝子の確保・保存を行った。1.育種価により主要3系統の比較を行うと、産肉形質については藤良系が優れており、繁殖形質についてみると、清国・下前系が最も優れていた。2.各系統繁殖雌牛の産子の発育性を見ると雄産子では藤良系が他系統に比べ有意に優れていた。3.系統内交配と系統間交配の比較を行うと、系統間交配で生産された産子の方が大きい傾向が見られ、系統維持の観点からも系統内交配に系統間交配を取り入れるなどの手法が有効であると考...
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Veröffentlicht in: | 岡山県総合畜産センター研究報告 = Bulletin of the Okayama Prefectural Center for Animal Husbandry & Research 2003-03 (14), p.131-134 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 岡山和牛主要3系統(藤良系、安達系及び清国・下前系)の産肉形質、繁殖形質及び発育性について特徴を整理し、3系統の維持・保存(ジーンバンク)を目的として、生体及び受精卵による優良遺伝子の確保・保存を行った。1.育種価により主要3系統の比較を行うと、産肉形質については藤良系が優れており、繁殖形質についてみると、清国・下前系が最も優れていた。2.各系統繁殖雌牛の産子の発育性を見ると雄産子では藤良系が他系統に比べ有意に優れていた。3.系統内交配と系統間交配の比較を行うと、系統間交配で生産された産子の方が大きい傾向が見られ、系統維持の観点からも系統内交配に系統間交配を取り入れるなどの手法が有効であると考えられた。4.岡山和牛主要3系統の維持・保存を目的として現在、生体として31頭繁養中であり、受精卵として計165卵保存している。 |
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ISSN: | 0915-4728 |