プロトプラスト培養及び葯培養による「はなっこりー」の植物体再生と再分化個体後代系統の形質
培養系を利用して「はなっこりー」の改良を進めるため、プロトプラスト培養法及び葯培養法を確立した。また、再分化個体から選抜した系統およびその後代について変異株の発生状況並びに生産性を調査した。1.開花初期の花茎上層部の表皮組織を用い、アーガロースビーズ法で培養し得られたコロニーをカルス形成培地、次いで再分化培地に移し、分化した不定芽をブロッコリーの胚軸上にマイクログロフティングすることにより順化可能な苗条が得られた。2.花弁長/葯長が1/2の時期の葯を生長調節物質を添加した修正B5培地で培養することにより不定胚が得られた。不定胚から再生した苗条を順化し、コルヒチン処理することにより染色体を倍加し...
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Veröffentlicht in: | 山口県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Yamaguchi Agricultural Experiment Station 2002-03 (53), p.35-40 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 培養系を利用して「はなっこりー」の改良を進めるため、プロトプラスト培養法及び葯培養法を確立した。また、再分化個体から選抜した系統およびその後代について変異株の発生状況並びに生産性を調査した。1.開花初期の花茎上層部の表皮組織を用い、アーガロースビーズ法で培養し得られたコロニーをカルス形成培地、次いで再分化培地に移し、分化した不定芽をブロッコリーの胚軸上にマイクログロフティングすることにより順化可能な苗条が得られた。2.花弁長/葯長が1/2の時期の葯を生長調節物質を添加した修正B5培地で培養することにより不定胚が得られた。不定胚から再生した苗条を順化し、コルヒチン処理することにより染色体を倍加した。3.プロトプラスト培養系統は種子繁殖の既存系統と同様の形態的変異が認められたが発生率は低かった。4.葯培養系統は既存系統、プロトプラスト培養系統に比べ変異個体が少なく揃いが良かった。ワックスレス個体は培養後、A1系統までは見られなかったがA2系統には認められるようになった。5.系統の特性から、花蕾色、花茎の伸長、変異株率、食味、収量等を考慮してプロトプラスト培養系統及び葯培養系統からそれぞれ1系統を最終的に選抜した。選抜系統の栽培試験の結果、収量、品質ともに既存系統より優れることを確認した。 |
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ISSN: | 0388-9327 |