東京湾口部における懸濁粒子の流出入量
観音崎沖の水塊の動きは潮汐に大きな影響を受けており、上げ潮時には特に底層付近において低温、高塩分、低濁度の海水が北方向へ流れ、下げ潮時には表層から底層にかけて、高温、低塩分、高濁度の海水が南方向へ流れる。富津岬沖の水塊の動きは、上げ潮時には底層において高濁度の海水が北西方向へ流れ、下げ潮時には表層で高温、高濁度の海水および底層で低温、高塩、低濁度の海水が南東方向へ流れる。懸濁物質は6月の観音崎沖では上層で7.3kg/m2/day流出し、下層で11.3kg/m2/day流入する。9月の富津岬沖では上層で7.2kg/m2/day流出し、下層で4.9kg/m2/day 流入する。湾口における懸濁粒子...
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Veröffentlicht in: | Journal of the Tokyo University of Fisheries 2003-03, Vol.89, p.25-35 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 観音崎沖の水塊の動きは潮汐に大きな影響を受けており、上げ潮時には特に底層付近において低温、高塩分、低濁度の海水が北方向へ流れ、下げ潮時には表層から底層にかけて、高温、低塩分、高濁度の海水が南方向へ流れる。富津岬沖の水塊の動きは、上げ潮時には底層において高濁度の海水が北西方向へ流れ、下げ潮時には表層で高温、高濁度の海水および底層で低温、高塩、低濁度の海水が南東方向へ流れる。懸濁物質は6月の観音崎沖では上層で7.3kg/m2/day流出し、下層で11.3kg/m2/day流入する。9月の富津岬沖では上層で7.2kg/m2/day流出し、下層で4.9kg/m2/day 流入する。湾口における懸濁粒子の交換率は下層より上層で大きく、特に観音崎側でその差が大きい。すなわち、濁った海水は湾口の上層から放出され、その一部は湾外に流出し、また他の一部は下層部を通り再び湾内に戻されることが判る。 |
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ISSN: | 0040-9014 |