急性転化した犬の慢性骨髄性白血病の1例

元気消失, 斜頸を主訴に来院した9歳の雌のシーズーにおいて非再生性貧血, 血小板減少症および白血球数の著しい増加と顕著な脾腫を認めた. 白血球増多は著しい左方移動を伴う好中球の増多によるものであった. 骨髄検査では細胞充実度は過形成で, その多くは各成熟段階の顆粒球系細胞であり, 芽球の増加や形態学的異常はみられず, 分化成熟は正常と思われた. 類白血病反応の原因は認められなかったことから, 慢性骨髄性白血病と診断し, 化学療法を実施したところ, 白血球数は減少したが急性転化を起こし, 第11病日に死亡した....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2003/02/20, Vol.56(2), pp.92-96
Hauptverfasser: 高橋, 義明, 平川, 篤, 柴山, 比奈子, 大道, 嘉広, 野口, 佳代, 山本, 直人, 高宮, 誠宏, 山本, 昌章
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:元気消失, 斜頸を主訴に来院した9歳の雌のシーズーにおいて非再生性貧血, 血小板減少症および白血球数の著しい増加と顕著な脾腫を認めた. 白血球増多は著しい左方移動を伴う好中球の増多によるものであった. 骨髄検査では細胞充実度は過形成で, その多くは各成熟段階の顆粒球系細胞であり, 芽球の増加や形態学的異常はみられず, 分化成熟は正常と思われた. 類白血病反応の原因は認められなかったことから, 慢性骨髄性白血病と診断し, 化学療法を実施したところ, 白血球数は減少したが急性転化を起こし, 第11病日に死亡した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.56.92