イヌ皮膚組織球腫の病理組織学的検索

143例のイヌ皮膚組織球腫 (CCH) の生検組織について病理組織学的検索を行った. CCHは1999年4月から2001年7月に検索された犬の皮膚腫瘍1, 210例中の11.8%(3歳以下で66.4%) であった. CCHはダックスフンド (16.8%), シーズー (10.5%) に多く, 顔面 (31.3%), 四肢 (28.5%), 耳 (22.2%) の皮膚に径1cm前後の腫瘍としてみられた. 病理組織学的に, 腫瘍組織は真皮から皮下織に限局性増殖し, 表皮を押し上げていた. 腫瘍細胞は円形ないし凹凸状の核と広い細胞質を持ち, ビメンチン, MHC class II, S-100タンパ...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2003/01/20, Vol.56(1), pp.23-27
Hauptverfasser: 安藤, 亮, 植木, 秀彰, 小山田, 敏文, 黒滝, 哲郎, 荒井, 節夫, 吉川, 博康
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:143例のイヌ皮膚組織球腫 (CCH) の生検組織について病理組織学的検索を行った. CCHは1999年4月から2001年7月に検索された犬の皮膚腫瘍1, 210例中の11.8%(3歳以下で66.4%) であった. CCHはダックスフンド (16.8%), シーズー (10.5%) に多く, 顔面 (31.3%), 四肢 (28.5%), 耳 (22.2%) の皮膚に径1cm前後の腫瘍としてみられた. 病理組織学的に, 腫瘍組織は真皮から皮下織に限局性増殖し, 表皮を押し上げていた. 腫瘍細胞は円形ないし凹凸状の核と広い細胞質を持ち, ビメンチン, MHC class II, S-100タンパク陽性であった. 腫瘍組織はTリンパ球反応を伴い, 壊死に陥っていた. CCHの多くは免疫的機序によって退縮していた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.56.23