1養豚団地における豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルスおよび豚サーコウイルス2の動態調査

3養豚場において豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス (PRRSV) および豚サーコウイルス2 (PCV-2) の動態調査をPCRを用いたウイルス検出により実施した. 採材は哺乳豚, 1~2カ月齢, 3~4カ月齢, 5~6カ月齢および母豚別に計313頭から年4回実施した. なお, ウイルス検出材料としてPRRSVでは血清を, PCV-2ではEDTA処理全血液, 鼻汁および糞便を用いた. PRRSVおよびPCV-2の3農場合計の月別検出数はそれぞれ8月が72頭中1頭および24頭, 11月が102頭中20頭および60頭, 3月が67頭中0頭および9頭, および6月が72頭中3頭および27頭, 計24頭...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2003/01/20, Vol.56(1), pp.3-6
Hauptverfasser: 柴田, 勲, 奥田, 陽, 佐々木, 隆志, 矢澤, 慈人, 板垣, 光明, 中島, 信明, 岡部, 幸信, 秀島, 功
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:3養豚場において豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス (PRRSV) および豚サーコウイルス2 (PCV-2) の動態調査をPCRを用いたウイルス検出により実施した. 採材は哺乳豚, 1~2カ月齢, 3~4カ月齢, 5~6カ月齢および母豚別に計313頭から年4回実施した. なお, ウイルス検出材料としてPRRSVでは血清を, PCV-2ではEDTA処理全血液, 鼻汁および糞便を用いた. PRRSVおよびPCV-2の3農場合計の月別検出数はそれぞれ8月が72頭中1頭および24頭, 11月が102頭中20頭および60頭, 3月が67頭中0頭および9頭, および6月が72頭中3頭および27頭, 計24頭 (7.7%) および120頭 (38.3%) であった. 3農場合計の月齢別PRRSV検出数のピークは1~2カ月齢豚の69頭中14頭 (20.3%), PCV-2は3~4カ月齢豚の81頭中59頭 (72.8%) であった. 以上の成績から, 両ウイルスの検出率は年間を通して変動し, 感染はおもに離乳後から肥育前期に起こっていることが確認された.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.56.3