野菜の養液栽培における海洋深層水の利用
野菜の養液栽培に海洋深層水を有効的に利用するための基礎データを得ることが本研究の目的である。まず、一価イオン選択交換膜を用いた電気透析により、深層水に含まれるNaC1を選択的に除去した。次に、電気伝導度5~25dS/mの電気透析深層水で培養液を調製してホウレンソウの養液栽培を行い、その収量と栄養成分含量を調べた。電気透析深層水は電気伝導度10~50dS/mの範囲において、K濃度とNa濃度が電気伝導度の一次関数で表された。深層水を電気伝導度16dS/mまで電気透析して10倍希釈すれば、海水塩類によるホウレンソウの生育障害がなく、電気伝導度5dS/mまで下げれば比較的高い収量が得られた。電気伝導度...
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Veröffentlicht in: | Nōgyō Kikai Gakkaishi 2003-05, Vol.65 (3), p.57-63 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 野菜の養液栽培に海洋深層水を有効的に利用するための基礎データを得ることが本研究の目的である。まず、一価イオン選択交換膜を用いた電気透析により、深層水に含まれるNaC1を選択的に除去した。次に、電気伝導度5~25dS/mの電気透析深層水で培養液を調製してホウレンソウの養液栽培を行い、その収量と栄養成分含量を調べた。電気透析深層水は電気伝導度10~50dS/mの範囲において、K濃度とNa濃度が電気伝導度の一次関数で表された。深層水を電気伝導度16dS/mまで電気透析して10倍希釈すれば、海水塩類によるホウレンソウの生育障害がなく、電気伝導度5dS/mまで下げれば比較的高い収量が得られた。電気伝導度10dS/mの電気透析深層水を11倍希釈して使用した場合、ホウレンソウの蛋白質、粗灰分、還元型ビタミンCなどの含量が脱イオン水関連の対照とほぼ同じであった。 |
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ISSN: | 0285-2543 |
DOI: | 10.11357/jsam1937.65.3_57 |