ニワトリおよびブタ組織中のスペクチノマイシンのHPLCによる残留分析

ニワトリおよびブタの筋肉,肝臓,腎臓,脂肪中の残留抗生物質スペクチノマイシン(SPCM)を検出するために,パラニトロフェニルヒドラジンをプレカラム誘導体化試薬として用い,UV検出器で検出するHPLCを検討した.SPCMは,EDTA-2Na飽和10% トリクロロ酢酸溶液で抽出し,Sep-Pak Plus PS-2 カートリッジを2連にした固相に負荷し,精製した.SPCMの検出限界は0.02 μg(力価)/gで,回収率は,ニワトリ組織で77.4~97.4%,ブタ組織で74.5~91.8% であった.この方法を用いて,休薬11日後のニワトリの組織(SPCM混合飲水:500 mg(力価)/L,7 日間...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2003/04/25, Vol.44(2), pp.114-118
Hauptverfasser: 浜本, 好子, 水野, 安晴, 小池, 良治, 山岡, 良三, 高橋, 敏雄, 高橋, 美幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ニワトリおよびブタの筋肉,肝臓,腎臓,脂肪中の残留抗生物質スペクチノマイシン(SPCM)を検出するために,パラニトロフェニルヒドラジンをプレカラム誘導体化試薬として用い,UV検出器で検出するHPLCを検討した.SPCMは,EDTA-2Na飽和10% トリクロロ酢酸溶液で抽出し,Sep-Pak Plus PS-2 カートリッジを2連にした固相に負荷し,精製した.SPCMの検出限界は0.02 μg(力価)/gで,回収率は,ニワトリ組織で77.4~97.4%,ブタ組織で74.5~91.8% であった.この方法を用いて,休薬11日後のニワトリの組織(SPCM混合飲水:500 mg(力価)/L,7 日間)および休薬14日後のブタの組織(SPCM 混合飼料:100 mg(力価)/kg,7 日間)のSPCM濃度を分析した.この結果,すべての組織のSPCM濃度は,残留基準値以下であることが示された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.44.114